組み込みソフトウェアエンジニアのためのキャリア戦略

ホーム 2.キャリア・転職 組み込みエンジニアが内定後に確認すべきこと|後悔しないチェックリスト

組み込みエンジニアが内定後に確認すべきこと|後悔しないチェックリスト

「内定が出た。でも本当にこの会社でいいのか…」
組み込みエンジニアの転職は、内定がゴールではありません。入社後に“思っていたのと違う”を起こさないことが本当のゴールです。
そこで本記事では、内定後に確認すべきポイントをチェックリスト にして整理します。この通りに確認すれば、入社後の後悔(年収・仕事内容・残業・配属のズレ)をかなりの確率で避けられます。

本記事で分かること


  • 内定後に「必ず確認すべき条件」チェックリスト
  • 入社後にズレが起きやすいポイントと防ぎ方
  • 会社へ確認するときに使える質問テンプレ(そのままコピペOK)

結論:内定後にやるべきことは2つだけ


内定後にやることは、突き詰めるとこの2つです。

  1. 条件(年収・勤務条件・配属など)を“書面で”確定させる
  2. 仕事内容のズレを潰す(開発割合・工程・客先対応の有無)

「聞きにくい…」は不要です。むしろ確認せずに入社すると、後から修正できない条件が残ります。

内定後チェックリスト【重要順】


ここからは、上から順に確認してください。

□ 想定年収と内訳(最重要)

「年収」は金額だけでなく内訳が重要です。見た目が同じ年収でも、実態がまったく違います。

確認すること

  • 基本給
  • 固定残業代(みなし残業)の有無と時間数
  • 賞与(支給回数/算定方式/直近実績)
  • 昇給(頻度/評価制度の概要)
  • 各種手当(住宅・家族・資格・役職など)

注意ポイント(ここで事故る人が多い)

  • 「年収=月給×12+賞与」で合っているか
  • 賞与が業績連動でブレるタイプか(下振れ耐性が必要)
  • 固定残業代込みの場合、残業が多い職場だと実質が目減りする

確認メールの質問テンプレ(コピペOK

  • 「年収の内訳(基本給、固定残業代の有無、賞与の算定方法)をご教示いただけますか」
  • 「オファーレター(労働条件通知書)にて条件を確認させてください」

□ 想定年収と内訳(最重要)

求人票と実務がズレると、入社後の後悔に直結します。
組み込み領域は特に、開発に見えて“保守・評価・客先対応”が中心になりやすいです。

確認すること

  • 配属予定部署(可能ならチーム名・機能)
  • 担当製品分野(車載/FA/産業機器など)
  • 担当工程(要件定義〜設計〜実装〜評価〜量産後対応のどこか)
  • 開発と保守・評価・客先対応の割合(ざっくりでOK)

よくあるズレ例

  • 制御設計をやりたかったのに評価・保守中心だった
  • 開発職のはずが客先トラブル対応が主業務だった

面談・メールでの質問テンプレ

  • 「担当工程は、設計(基本/詳細)と実装・評価のうち、どこが中心になりますか」
  • 「量産後対応や問い合わせ対応の割合はどの程度でしょうか」
  • 「新規開発と既存改修の比率はどれくらいですか」

□ 開発体制とエンジニア人数(働きやすさの正体)

“働きやすさ”は制度より現場の体制で決まります。

確認すること

  • チーム人数/ソフト担当人数
  • 1人開発か、レビューや分業があるチーム開発か
  • 属人化の度合い(特定の人しか分からない設計になっていないか)
  • 相談先(レビュー文化・設計方針の共有方法)

体制が薄いと起きやすいこと

  • 休めない
  • トラブルが常態化
  • 引き継ぎが地獄(=あなたが詰む)

質問テンプレ

  • 「同じ領域のソフト担当者は何名くらいいますか」
  • 「設計レビューやコードレビューの運用はありますか」

□ 残業時間と働き方(“平均”ではなく“波”を見る)

残業の確認は「平均」だけだと事故ります。
大事なのは繁忙期の波と増える理由です。

確認すること

  • 平均残業時間
  • 繁忙期の残業(いつ・どのくらい)
  • 休日出勤の有無
  • フレックスの実態(使える空気か)
  • リモート可否(可能範囲、頻度、制約)

組み込みで残業が増える典型

  • 現地立ち上げ/試験対応
  • トラブル対応(夜間・休日含む可能性)

質問テンプレ

  • 「繁忙期はいつで、その時期の残業はどの程度になりますか」
  • 「現地対応(出張・立ち上げ)はどのくらい発生しますか」

□入社時期と退職スケジュール(疲れたまま入社しない)

内定後は、退職手続きで消耗しがちです。
“次の職場で最高のスタートを切る”ための逆算をしましょう。

確認すること

  • 入社希望時期(調整余地)
  • 引き継ぎ期間
  • 有給消化の可否(どこまで現実的か)

判断の基準

  • 退職で燃え尽きて入社初日を迎えるのが一番危険
  • 余力を残して入社した方が、評価も人間関係も作りやすい

内定承諾の前に必ずやること


1) 条件を書面で確認する(最優先)

口頭だけで進めず、以下は書面で確認してください。

  • 年収(内訳)
  • 勤務地
  • 配属(可能な範囲で)
  • 就業時間/休日/残業の扱い

オファーレター(労働条件通知書)で確認するのが基本です。

2) “ズレが起きそうな点”を1個だけ深掘りする

全部を完璧に知るのは無理です。
その代わり、あなたにとって致命傷になるズレ(例:保守比率、客先対応、勤務地固定など)を 1つだけ 深掘りして潰しましょう。

よくある後悔パターン(先に知って防ぐ)


  • 仕事内容が違う:開発ではなく保守・評価が中心
  • 属人化で詰む:相談できず、休めず、抱える
  • 残業が多い:トラブル対応が常態化している

この3つは、今回のチェックリストでかなり防げます。

まとめ|内定はゴールではなくスタート


内定が出た直後ほど、安心して確認が甘くなります。
でも、入社後に後悔する人の多くは、内定後に「確認しなかった」だけです。

最後にもう一度、やることは2つだけ。

  • 条件を 書面で 固める
  • 仕事内容のズレを 質問で 潰す

この2つをやって、納得感のある転職にしましょう。

よくある質問


Q1.内定後に条件確認をするのは失礼ですか?

A1.失礼ではありません。むしろ長く働くための必要な確認です。年収内訳・勤務地・勤務条件は書面で確認しましょう。

Q2.配属や仕事内容はどこまで確約してもらえますか?

A2.会社によりますが、少なくとも「担当領域」「工程」「新規/改修比率」「客先対応の有無」などは確認できます。ズレが致命傷になる部分だけ深掘りするのがおすすめです。

アーカイブ