組み込みソフトウェアエンジニアとして働く中で、「このまま働き続けてよいのか」と悩む瞬間は誰にでもあると思います。筆者はサーボアンプの組み込みソフトウェア開発を約10年経験した後、一度仕事を辞め、「無職」という時間を選びました。
本記事では、無職になった理由や感じた不安、そしてキャリアを見直す中で分かったことを、組み込みエンジニアの視点で整理します。このあと紹介する記事では、市場価値の考え方や履歴書・面接対策まで順番に整理しています。
本記事で分かること
- 無職という選択をした理由と実際の不安
- 仕事を辞めても市場価値が消えない理由
- キャリアを見直すための考え方
なぜ無職という選択をしたのか
理由は一言で言えば、一度立ち止まって、自分のキャリアを整理したかったからです。長年、
- 目の前の仕様
- 納期
- トラブル対応
に追われる中で、「このまま続けた先に何があるのか」を考える余裕がありませんでした。転職するにしても、「なんとなく不安だから動く」状態では同じ選択を繰り返すと感じ、無職という時間を取りました。
無職になって最初に感じた不安
退職直後は解放感よりも、「本当にこの選択で良かったのか」という不安の方が大きかったです。
- 収入が止まる
- 履歴書に空白期間ができる
- 技術力が落ちるのではないか
ただ、意外だったのは仕事を辞めた瞬間に全てが崩れるわけではなかったことです。これまで積み上げてきた経験や知識は、無職になったからといって消えるものではありませんでした。
組み込みエンジニアは「仕事を辞めても価値がゼロにならない」
無職期間を通して強く感じたのは、組み込みエンジニアの市場価値は会社に所属しているかどうかだけで決まるものではないということです。
- 制御の考え方
- 不具合調査の進め方
- 現地立ち上げの経験
これらは、どこかの会社に所属していなくても、自分の中に残ります。むしろ、立ち止まったことで自分の経験を言語化できるようになったと感じています。
無職=失敗ではない
無職というと、ネガティブなイメージを持たれがちです。ですが、少なくとも筆者にとっては、
- キャリアを振り返る時間
- 市場価値を冷静に考える時間
- 次の選択肢を比較する時間
を確保するための、一つの手段でした。無職=正解、というつもりはありません。ただし、一度立ち止まって冷静にキャリアを考える選択もあっていいそう感じています。
今後について
現在は、これまでの実体験をもとに、組み込みソフトウェアエンジニア向けにキャリアや転職の情報を整理・発信しています。無職期間があるからこそ、「転職すべきかどうか」という問いに対しても、少し距離を置いた視点で考えられるようになりました。実際に転職活動を始めるかどうかに関わらず、自分の市場価値や選択肢を整理しておくことで、次の一歩を落ち着いて判断できるようになります。
まとめ
- 無職は必ずしも失敗ではない
- 組み込みエンジニアの価値は職歴だけで決まらない
- 一度立ち止まることで見えることもある
本記事が、今の働き方や次の選択肢に迷っている方の判断材料の一つになれば幸いです。
今回は無職という体験に焦点を当てましたが、実際には「市場でどう見られるか」を整理しておくことも判断材料の一つになります。組み込みエンジニアの市場価値を客観的に整理した記事もありますので、次の選択を考える際の参考にしてください。
よくある質問
Q1.無職期間があると転職で不利になりますか?
A1.無職期間そのものより、「その期間に何を考え、何を整理したのか」を説明できるかが重要です。キャリアを見直した理由や、その結果どんな方向性を考えたのかを伝えられれば、大きなマイナスにならないケースも多いです。
Q2.組み込みエンジニアは仕事を辞めても再就職できますか?
A2.制御や組み込み開発の経験は多くの分野で必要とされるため、経験内容を整理して伝えられれば再就職は十分可能です。むしろ、自分の経験を客観的に整理することで選択肢が広がる場合もあります。
